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[光編] アレックスと最終戦争と9人の少女・裏話No.6

一番のお気に入りはストニア編です。
ラスとストニアが好きなのと、魔王軍四天王には
かなりの思い入れがあるからです。
一番話の出来がいいのはやみっち編だと思います。
テーマが最も一貫しているからです。

しかし、私が一番好きなのはどの編かと聞かれたら、
迷わず私はライチ編を挙げるでしょう。

そんな非常に後味の悪いことで定評のある、
クトゥルフベースの物語、ライチ編の裏話。


ライチ編【深淵】

◎ずっとこんな後味の悪い話が作りたかった
何のために戦っているのかよくわからず、
とりあえず「ここから抜け出す」ことを考える。
救いなど一切なく、得られたものなどほとんどない。
そんな話が私は昔から大好物です。
陳腐なハッピーエンドよりも、
えげつない虚無な終わり方の方が燃えます。

そう言った意味でこのライチ編は、
私のシナリオ作りにおいての理想としては
ほぼ完璧な形だったと言っていいでしょう。
本当であれば他の編もこの編の終わり方に近い
後味の悪さを出したかったんですが、
シナリオの構成上断念せざるを得ませんでした。

◎テーマ「深淵」の意味とは

ファルコンはダークカナエールによって
「深淵から抜け出せ」と言われます。
セフィーナによって城を海に沈められたことにより、
文字通り深淵から抜け出すこととなりますが、
ダークカナエールの発言は当然、そのことを
予見したものなどではありません。

ファルコンは元盗賊で、それにより奇異の目で見られ、
貧民街まで落ちたという設定のキャラクターです。
「力のないモブが世界を滅茶苦茶にした」のは、
ポテチーナ姫の件でもスピリットカースの件でも
自明ですが、ファルコンもその範疇です。

救国の英雄と呼ばれた8人のうち1人が、
かつて犯罪に手を染めていた。
「まっとうに働いている俺があそこまでの
栄光を得られないのに盗賊風情が何故」と
嫉妬、羨望の目で見られるのは必至。
アレックスも似たようなものでしたね。

そんな人々の冷たい目線を受け切れなかった、
堕ちてしまったファルコンの復活劇。
この物語は、最終戦争制作を決めた段階で、
既に確定していたものでした。

◎深都の民の立ち位置

私は深都のキャラクターがシナリオに深く絡んでくる
ゲームを残念ながらやったことがありませんので、
(ショウのプレシャスなどとは違って)
他者様のゲームをモチーフにしてはいません。

それはズバリ「最終戦争と何ら関係ない立ち位置に出来る」
という意味であったので、深都の立ち位置は、
最終戦争という面に限り「完全な中立」となりました。

彼らがしたことは、
・深都の侵入者を排除しようとした
・主犯がわかった詫びにライチのパワーアップ
・主犯の粛清
であり、敢えて聞こえを良くするように言えば、
自分の領域を守ろうとしただけの被害者なのです。
よって、基本的にまるで戦争には関わっていません。
そもそも上の世界を毛嫌いしています。

結局ファルコン達も脱出するために戦闘をしていた
だけに過ぎず、結果この編だけが最終戦争の戦いから
隔絶された異質な空間となりました。

あと、私はニャルラトホテプ様の狂信者なので、
粗相のない様に丁重に丁重に扱いました。
クトゥルフ神話の観点から見ると、これでも
ニャルラトホテプ様はお仕事なされている方です。


◎戦闘曲解説

○這いよる混沌
魔物に変質させられたクッソ哀れな神兵くん3体と
ゲイナーダンスを踊っているリッチ戦のBGM。
当初はニャルラトホテプ様と戦う予定が
あったのでこの曲名だったんですけど…あれ…?

○宿命の蒼き稲妻
最終戦争制作の合間に作ってた曲の流用。
ソーマ君は鈍りに鈍りきっていたので弱かったけど
本当は魔王軍を圧倒できるくらい強いはずです。

○繩鋸木斷 水滴石穿
じょうきょぼくだん すいてきせきせん。
小さく見えることでも継続すれば
成果を挙げることができるという意味。
修行を積み重ねた結果がこれとは皮肉なものです。
最初はフェイレンは加入予定があったんですが…。

○Shadow of Saints
リクエストで「アトリエシリーズぽい戦闘曲」を
作ったときのもの。確か去年の2月に作ったんだったか。
ライチ編で一番強い敵は多分ここだと思います。


◎ライチ編のメインキャラクター達

・ライチ編主人公 - ファルコン
コトワールによる援助の悪用とは言え、
暗黒魔法習得で強くなった正義の盗賊。
この編はファルコン以外主人公はありえない、
最初からそう考えていましたので自分の想像が
そのまま形に出来て本当に良かったです。
こういう暗黒系主人公大好き。


・ライチ編ヒロイン - ライチ
やみっちやみっちしてるのとホラー要素が強い
ライチがツクスレにおいて主流ではありますが、
そのアンチテーゼに近しい形で神聖魔法具現化の
名に相応しい心優しい少女像として作成したキャラ。

自分と同じ神聖魔法の家族以外には敬語で、
人の心に敏く、よく心を痛めて涙を流す。
コンシューマーゲームでも最近見なくなった、
いわゆる守られ系ヒロインの立ち位置ですね。
能力的には最強クラスではありますが。

・盗賊兼暗殺者 - ミネアン
ファルコンとは両片思い状態。
最終戦争になるまで彼女が出てこなかったことが、
ホワイトデーにおける何よりの伏線でありました。
この設定はミネアンを出すと決めてから
作ったもので後付けではあるのですが、
うまいこと説得力のあるようにまとまったと思います。
戦闘面でもなかなか優秀な強さ。
特に音速ミネアンはとても使いやすいです。

・炎龍拳師範 - エンリュウ
最終戦争が起きるより早く記憶が戻っていました。
彼の冷静さと頭の回転の速さであれば、
ライチ救出にアレックスとブライアンを
連れてくることは考えられませんでしたしね。

「信頼は人を殺すこともある」の伏線のキャラ。
そう、最終編に明かされる真相のための…。
救国の英雄8人衆は戦闘面での強さにおいて、
どこか抜きん出ている点がありますが、
エンリュウもまた例外ではありません。
高いHPに強力防御持ち。とても優秀です。

・炎龍拳を継ぐ者 - リンファ
熟練していたフェイレン達とは逆に、
まだまだ未熟だったが故に生存出来た人物。
シナリオ面での活躍はそこまでありませんでしたが、
エンリュウという人物がどういう人物なのか、
表現するのに一役買ったキャラであります。

・商人 - ラナ
ニャルラトホテプにより姉を殺された元孤児。
彼女も血縁関係による奥義統一の枠組みです。
スパニー編を見るに、シンシアは世界なんかよりも
家族とやり直すことを選択していましたが…。
実際世界が崩壊すると言われて世界を守るために、
敵に協力しないという考え方になるのは稀なので
シンシアは本当に人間らしい思考をしていたと思います。

ラナの戦闘能力は、やや低いHPであることを除けば
非常に安定して戦える能力であると言えます。
サポート能力はホワイトデーやみっちの強化版。
1/12の確率発動とは思えん発動率の高さ。

・アンデッドナイ軍 - キキーモラ
非常に男らしい口調の女性。
口調のせいでぼかされ気味ではありますが、
性格はこの編の誰よりも女性らしいです。

・深都組 - 冷たいパスタ&スピリットブレス
外界から戦闘もシナリオも隔絶されたこの編において、
シナリオを補完する重要な立ち位置にいる2人。
プロローグの意味が(制作時点ではまだ作っていなかったが)
一体なんだったのかはわてり編と合わせることで
わかる仕組みになっているのですが、彼女達は
スピリットカースの件について話してくれます。

また具現化の特性「自殺は未遂まで実行には移せない」を
体現した人物たちでもありました。
「傍観者こそ悪」を強く主張したのはいいや、
その傍観者に倒されてしまうというのは本当に皮肉。
救国の英雄達には今まで以上に強い恨みを抱くことでしょう。

・深都の市長 - ニャルラトホテプ様
世界の人々VS神々と世界を良く思わない者たち の
構図としてシナリオ制作して最終戦争において、
最も中立的な立場であり続けた癒し系キャラ
セフィーナに対する処遇は言葉で説明したこと以上の
残虐なことを間違いなくしています。

シナリオの後味が悪くなってくれたのは
この方のお陰であり、シナリオ上で本気の彼と
戦えないこととコトワールからの高評価(おまけ編)も
あって作中でも最強の名に相応しい人物でしょう。

・ライチ編ラスボス - セフィーナ
誤植ではありません。セフィーナです。
彼女が惨たらしい殺され方をされたのも、
親友の尻拭いをした結果によるものだったので、
彼女はそのことを恨みながら死んだのでしょうね。

ファルコンへの想いを吐き出していましたが、
それが歪んだ形であったためか、それとも
ミネアンのためか、ファルコンは応えませんでした。
GWのときは中身入れ替わりとか想定してなかったです。

・ライチ編番人 - アミィ
セフィーナはともかく、アミィの場合自業自得です。
城を沈めたのはセフィーナでしたが、
アミィの差し金によるものだったでしょうし。
コトワールの言うとおり、海に沈めた直後、
すぐに地上に戻ってきていれば問題ありませんでした。

これは頭が回る回らない以前に、ファルコンと
深都への憎悪がもたらした結果と言えるでしょう。
セフィーナとなった彼女もまた発狂していました。
クトゥルフベースの話のくせに、発狂している人が
この時点までで皆無だったので作ってて楽しかった。


◎総評
この編の後味の悪さは自分としては大成功でした。
セフィーナへの処刑シーンについてはぼかさず、
実行前までイベント描写したかったんですが、
時間が足りなくて断念しました。残念。

この時点で最終編のおおまかな流れや、
作品そのもののテーマもどのような形に持っていくか、
またスピリットカースはどういう立ち位置なのか、
ほぼ確定に至ることが出来ていました。
しかしラスボスはエターナルにしようかなとか
そんなことを言っていた時期でもありました。
私のシナリオは大体後付け。
最終編裏話において、今までの編も含めて、
どれだけ自分が自分の作り出した偶然によって
助けられているから振り返る予定です。

◎余談

パーティ会話「神と音」。
ホワイトデーで「神速の猛撃」だった彼の奥義が
「音速の猛撃」に変わっている理由を、
もっともらしく説明してくれていますが…。

実はこれは誤植でした。
神速の猛撃が音速になっていることに気付いたのは
パーティ会話を作ったときです。
(エンディングも戦闘も全て制作終了後)。
直す気にならなかったので開き直った結果がこれ。


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