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[終編2] アレックスと最終戦争と9人の少女・裏話(No.12):最終回

12回も続いた最終戦争の裏話も今回で最終回。
今回は最終編の後半と、プロローグ・おまけ編のことも
ある程度触れて、それで終わりたいと考えております。
触れる順番としてはプロローグ => 最終編 => おまけ編。

◎プロローグ

・プロローグが完成したのはエンディング完成後
プレイヤーが最初に見ることになるプロローグ。
前3作のような軽いノリにするわけには行かず、
絶望的な戦争が物語の主軸であることを
前面に出していく必要がありました。
私は特にこのプロローグを作るのが苦手なため、
結局作ったタイミングがエンディング完成後と、
おまけを除いて最後の最後となりました。

そうした結果、気がついたら本編で使用しなかった
キャラクターをなんとかねじ込むことが出来たので、
結果オーライだったと思います。

・プロローグから行われていた伏線回収

バレンタインがアレックスが散々見せていた、
「アレックスの『嘘』に対するおびえ」の理由が、
最終戦争プロローグで明かされています。
「アレックスが嘘をつくのが仕方なかった」ことを
少なくともゴメスは知っていて、(ホワイトデーより)
そのことをアレックスは現在も尾を引いている。

ホワイトデーを作っていたときは
別にそれが何なのか考えていませんでしたが、
うまいこと内容を作ることが出来ました。

VIPRPGをある程度やっている方であれば、
モノクロであってもこれがスピリットカースで
あることはわかると思いますが、
そうじゃない方でもこのキャラクターが
とても重要なポジションなんだろうな、
ということが意識できるように細心の注意を払いました。

・設定的な強さと実際の強さ

この作品を作る上で気を遣ったことは、
「設定上の強さと実際の強さをイコールにすること」です。
見るゲだった場合「ああ、こいつは強いキャラなんだな」で
通すことが出来、それを裏付ける理由についてはともかく
実際の能力設定は不要なのである意味では楽です。

しかし、戦闘付きとなるとそうは行きません。
たとえば「素の能力でも神を一撃で葬れる男」が
実際に神を相手にしたときに何も出来ないと、
プレイヤーが落胆すること必至です。
そういった設定の齟齬を無くすために施したのが、
「戦闘を採用すること」であり、
(自作戦闘だったのはホワイトデーの流れから)
「使用条件が簡単なぶっ飛んでいる奥義」です。

だから自分のことを弱いと言って、心は強いけれど
戦闘能力の弱さ自体は否定されないりばりは実際弱かったし、
デイジーは救国の英雄8人の中でも最強クラスということで
説明文を見ただけで恐ろしさがわかる奥義持ちだったし、
アレックスはもしもの力を得たら神すら一撃になったのです。
なので、物語上強い強いといわれている特に味方キャラは
本当に強いので、そこに違和感はなくするようにしました。

一方で、口先だけは達者でも弱い奴が居ました。
神兵です。彼らの大活躍はプロローグくらいです。
しかしこれはプレイヤーが実際に戦ってみて、
本当に弱かったため与えられていた印象です。
少なくとも戦闘する術を持たない住民は殺せていたし、
りばりが1人で神兵3人を相手にする展開があれば、
回復魔法持ちとは言え非常に厳しかったでしょう。

プレイヤーが操作するキャラクターは、
能力が完成されていてだからこそ神兵に太刀打ち出来る。
神兵よりも強い奴は結構いるけれど、
決して無理ゲレベルの戦いではない…。
プレイヤーにその意識を植え付けるため、
操作キャラクターより相対的に見て弱い、
神兵の微妙な能力設定は必須級のものでした。

こういったニュアンスについては見るゲでは
表現が難しいため、このゲームに戦闘は必須でした。
人数が少ないならともかく、オールスターもので
それぞれのキャラに見せ場があるとなると特に。


◎最終編後編 - キャラクターとシナリオ

・物語の真のヒロイン - スピリットカース
彼女の存在は、バレンタインから示唆されていました。
それが「スピリットカースのテーマ」です。
ファイル名がシリアスムードだと?知らんな

「スピリットカースのテーマ」はバレンタインからあったし、
ホワイトデーでは全編通して必ずかかっていたし、
その上ホワイトデーのラストでは短縮版がかかっていたし、
最終戦争ではアレンジが大量にありました。
そんなキャラが真のヒロインじゃないわけがありません。
カナエールと同化していて死んでいますけど。

境遇的には実はポテチーナと同じようなもの。
ただし行動の理由が恨みつらみによるものではありませんでした。
私怨で行動する各編ラスボス勢などとの対比となっています。
でも何を願ったのだとしてもカナエールの豹変は
スピリットカースが原因であることは間違いないので、
その点を踏まえると最終戦争の黒幕は彼女以外ありえません。

彼女の存在はプロローグ、そしてライチ編で明らかになっており、
彼女の特性はわてり編で説明されていたものの応用編です。
具現化であっても、現在ではある程度好意的に接せられていた
回復魔法具現化とは違って性質は状態異常魔法のそれのため、
表向きはどうあれ疎まれていたのは確か。
不幸が色々重なって起こした彼女の行動について、
責められる余地はありません。

スピリットカースのテーマアレンジ一覧
タイトル 説明
スピリットカースのテーマ 原曲。パー速の安価による作成。
迫り来る絶望 改題:新スピリットカースのテーマ。
呪いの少女と追憶 素材だが最終戦争のために作ったもの。
少女達の正義 少女編ラスボス曲。
破滅 4楽章全てにフレーズがある。
嘘吐き 〜 最終戦争エピローグ ピアノと化したスピリットカース。


・もしもの神々
戦う順番で一括。
カナエール以外は対応したヒロインと
弱点を付き合える関係となっており、
その逆の属性は耐性となっています。
赤文字は神々としての彼らへのコメント。

○戦の神
水弱点 雷無効
カナエールが豹変していようがいまいが、
戦いを起こせるとなれば二つ返事で乗っかってくる。
そういう名前だしカナエールを止める理由はありません。
意外と頭が良さそうですが、戦いのことになると
頭が回るというキャラクター付けなだけの話です。
そのため最期は戦えたことに満足、笑いながら死亡。
少なくとも崇められる存在であるとは言い難いため、
普通世界の住民は彼のことを知らない。


○コトワール
光弱点 闇無効
願いを断る神であるため当然カナエールとは元々対立。
カナエールがこの世界を愛しているのだから、
私はこの世界が嫌い、どこまでも対照的な2人。
そのカナエールが世界をぶち壊しましょうと
言ったのだから、そこで初めて意見が合いました。
カナエールの計画が失敗すると踏んでいても、
世界を滅茶苦茶に出来るというメリットを考慮すれば、
彼女もまた協力しない理由はありません。
彼女を知っている世界の住民は多いだろうけど、
彼女を崇めているのは邪神崇拝者くらいなものです。


○レジェンド
炎弱点 氷無効
口調だけだとわかりにくいが一応女設定。
彼女の行動理念は実は一貫しています。
「カナエールは絶対なので、カナエールが望んでいることを
忠実かつ正確に実現させる」こと。
そのために世界の住民、特に力のある魔法具現化を
利用し惨殺することを厭いませんでした。
本当なら野良魔法具現化の担当になるはずが、それは
担当が戦の神のため辺境の森に移動させられたという
裏設定もあったりなかったり。
バリアーズに対する態度はその八つ当たりに近いものです。
なお、戦争においてこうすることは当然だと思っているため、
酷いことをしたなあとは思っていても後悔はしていません。
辺境に飛ばされる程度にはもしもの神々の中ではマイナー。
世界の住民で彼女を知っている人はごくわずかだと思います。


○カオス
闇弱点 光無効
坊さんの姿で出しておいて良かった。
坊さんなら光無効なのもなんとなく納得できますし。
世界を愛しているか否かで言えば、多分是です。
しかし、混沌としている状況を愛しているのも確かなため、
カナエールが豹変していることは一目瞭然であっても、
それに対して何か物言いをすることはなかったと思います。
行動がことごとく裏目に出ている他の神とは違い、
玉露軍を失ったとは言ってもだいぶ有能な方。
恐らく神である身分を隠し世界を放浪しているだろうことは
おまけ編の魔皇女との会話でなんとなくわかるため、
神としての彼を知る者は世界には皆無に等しいでしょう。


○知恵の神
地弱点 風無効
魔王軍との付き合いがそれなりにある、知識欲の神様。
状態異常魔法具現化を封印した一件によって、
人の弱さと身勝手さに絶望し、いつか最終戦争が
起きるだろうと踏んでいた先見の明のある人物です。
その博識さから、彼女は知っています。
「偶像であれなんであれ、もしもの神々である自分達が
『存在』していたからこそ世界がなんとか保てていた」ことを。
神を失った世界が行き着く先は、
それまで神が担当していた最上位のポジションというのが
世界の住民の誰かにすげかわるだけだということを知っています。
しかも神よりは簡単に手出ししやすい位置にいるがために、
そこが潰れてしまえばどうしようもなくなるということも。
だからこその、「これからどうするんだ」という撃破時の台詞でした。
魔王軍を通して、彼女の存在は認知されている可能性は高いです。
今回の件を抜きにして考えると世界の住民から見れば全能に近い彼女は
もしもの神々が絶対的な存在であるというイメージを損ないません。


○ゴメス博士
雷弱点 水無効
スパニー編がゴメス博士で本当によかった。
水魔法使ってくるイメージが神々の中で強いのは彼ですからね。
彼のコンセプトはズバリ、「老害」です。
新しい生命の形「具現化」を受け入れることが出来ず、
淘汰されるべき存在だと考えていた人物です。
だからこそもしもの神々の中で最も古参であるのにも関わらず、
もしもの神々の長になることが出来ませんでした。
カナエールが豹変したとしても、最終戦争を拒否する理由がありません。
…という負の側面が非常に強く表現されていた、
損な役回りをさせてしまったキャラクターではありますが、
ホワイトデーぬくりあ編をやればわかるとおり、
息子であるゴメスをして「父が戦争を起こすことを認めるはずがない」
とまで言わしめた人物であり、魔法具現化に対する頑なな態度を除けば、
世界に対して概ね好意的な人物であったことが窺えます。
仮に彼がもしもの神々の代表格として知られていたとしても、
神々の尊厳を損なう彼の本性については隠し通せていたと思います。
隠し通せていなくても、具現化差別第一のカナエール教団には好印象です。


○サタナエル
氷弱点 炎無効
彼の炎無効は若干厳しいけれど、まあこじつけで考えればなんとか。
彼もまたメタ設定を背負ってしまったキャラクターです。
辞世の句を考えれば、空気じみていたことに悩んでいたようで、
同時に同じ境遇の人物に対して配慮している言も聞けます。
それを救うためにカナエールの最終戦争に乗っかりました。
本当にそのことが正しいことであるかどうかはともかく。
空気で悩む人物が神として崇められているはずがないです。

○魔神
爆弱点 物理半減
世界を滅ぼそうと考えていてアレックス達に討伐された過去持ち。
カナエールが同じことをしようと考えていると聞いたとき、
とても喜んだことについては辞世の句で語っている通りです。
しかし行動が場当たり的で、頭があんまり回ってそうにはなかった。
そもそもこいつはもしもの神々じゃありません。

○カナエール

彼女の戦闘ドットは昔から付き合いのあるツテにお願いしました。
彼女やエターナルと戦うことは予想していたのだとしても、
この2人が融合すると考えた人は果たしていたのでしょうか。

最終戦争における実質的なラスボス。
正か負かは敢えて名言しませんでしたが私は正だと考えています。
スピリットカースによる分断による結果ではあるけれど、
最終戦争を引き起こした張本人であるという事実は変わらず。
しかし、心の奥底ではこういうことをしてしまった自分に
悔やんでいたので、アレックスと最終決戦を行うことにしました。

アレックスの言うとおり、本来彼女はこの世界を慈しんでいるため、
最終戦争を起こすような人物ではありません。
神の尊厳であるために生かされている魔法具現化に対しても
同じだけの愛を注いでおり、彼らのために差別を推進していた
前もしもの神々を失脚させ、彼女が長となった裏事情があります。
世界の安定を図るために尽力を惜しんでいませんでしたが、
「10年前の戦争」で彼女の世界に対する意識に亀裂が入り、
渋々ながら糧としてしまったスピリットカースを取り込んだことで
カナエールは2人になり…あとは本編で書かれていた通りです。

この世界では普通、もしもの神々と言えば彼女のことを差します。
彼女のような人物が複数いるのだと考える者の方が圧倒的多数です。
だから神兵の襲撃の際も神兵の総元締め=カナエールであることを
連想した者は実に少なく、最終戦争が終結した後の復活した世界で、
もしもの神々が全面的に糾弾されることはほとんどないと思います。
事実を知っている生存者はそこまで多いわけではありませんし、
知っている人達は大体が口をつぐんでしまうでしょう。



・物語の導き手 - ダークカナエール
顔グラマジック応用編。
本家ダークカナエール顔グラと表情が少し違うために、
表情差分は私自身が手を加えたところもあります。
ホワイトデーで彼女を出したときは、最終戦争で
彼女の扱いどうすればいいんだろうと悩んでいました。
結果的に一番違和感のない方向にまとまったと思います。


・永遠の神 - エターナル
事実は小説よりもなんとやら。
破壊神だなんだと言われていたものの、
蓋を開けて出てきたのは意外とまともな神様。
世界を導くために最適の願いを叶え、
最適な代償をもらっていく。そんなキャラクター。
ラストバトルで静かに後ろに下がっていく空気の読める神。

彼がアレックスに代償を請求しなかったのは、
これまでのアレックスの道のりそのものが
代償をもらう必要のない程過酷であったことを理解し、
その上でアレックスが叶える願いの内容を勘付いたため。
端的に言えば「お前が叶える願いの先にあるものは
茨の道だぞ」
と告げているのと同義です。


・影の英雄 - ブライアン・ブラン
彼が直接世界を救ったわけじゃない。
1巡目との大きな違いは、リーザスとレムを守ったこと。
アレックスを救うために自分を殺したのは本当でしょうが、
一番の目的は大切な人を守りたかったことだと思います。
そんな等身大に過ぎない願いが全て実を結び、
1巡目の絶望を打ち砕くことが出来ました。
しかし、その2つの印象があまりにも強すぎて、
宮廷魔術師のことは完全に失念していまっています。
10年とは、それほど長い年月なのです。

最終戦争の序章から、彼は何かしらの記憶を持っていること、
ダークカナエールが彼に記憶を与える理由がないこと、
ぬくりあ編における器システムのもう1つの器の行き先、
そして彼がレムなしにフレイムIIIを使用できていること、
その伏線がここで全て明かされます。

この知識の有無で、バレンタインからフル出演している、
彼に対する印象の持ち方が大きく変わることと思います。
特にホワイトデーライチ編のVSファルコン戦において、
奥義発動条件を満たした台詞は、最終戦争での行動の
強烈な裏づけとなっているので必見です。

GWで幼い彼を出してあやしい伏線を張ったときに
どんな回収をすればいいのか本気で悩みました。
GWのときは何も考えずあのシーン作ったのですよ。


・死せる本物 - ブライアン・ブラン
ブライアンの話を聞いたとき、彼は思ったでしょう。
「自分が死んだお陰で、リーザスとレムは
魂を砕かれる形で死ぬことがなかったのだ」と。
そう考えた彼が今まで抱いていたもう1人のブライアンに対する
憎悪の念が一瞬にして消えてしまったのはごく自然なことです。
おまけ編でわかりますが、彼は結局現世への復活を望まず、
愛する人と共に冥界で過ごすことを選択します。
それもまた道は異なれど、ブライアンらしい考え方です。


・物語のヒロイン - 9人の少女
彼女達にある記憶のアレックスと、
目の前にいるアレックスは違う人物である。
この時点で彼女達はそのことを強く認識したはずです。
だから、アレックス消えるの?な感じの台詞群の中、
ぬくりあが明るく振舞っているのが印象的なシーンですが、
実際は「恋焦がれた『私の』アレックスへの決別」の台詞群です。
誰を選んでも恨みっこなしね、と言っていた決戦前夜の対比で、
アレックスが誰も選ばないのだろうとみんな考えた上での言葉です。

こういうゲームを作った上で言うのもなんなんですが、
私はハーレムエンドがあんまり好きではないのです(許容は2人まで)。
そもそも今までは人数が多くたって1vs1で完結していたし、
どのような結末をたどるにしたってハーレムで終わるのだけは
絶対にありえない、と自分の中で定めていました。
全ヒロイン平等な扱いなのでこれが一番妥当でしょう。
平等なはずなのですが、スパニーとの回想シーンがあるので
メインヒロインスパニー説があるのだという。
一番くっつく脈がありそうなのも確かにスパニーですが…。

今考えると9人は多くて大変ですが、
市販ゲーにこれという前例があるのでこれよりはマシです。
そもそも9人の少女シリーズはギャルゲーじゃねえや。


・ラスボス - 未来アレックス
なんだこのオッサン!?(驚愕)
GWから出演していたが、GWのときは彼の名前は
自分の中では「レオックス」だったため、
まさかこういう形で出すことになるとは思わなかった。
いやー、GWで名前表示がなくて本当によかった!!!

1巡目アレックス。生い立ちがまるで違うので、
エターナルの代償でやられていなくとも、
嘘をつくことに躊躇いを覚えない人物だったでしょう。
9人の少女達とのなれ初めも、プレイヤーが見たものとは
大幅に違うものであったと考えられます。

VS神というスケールの大きな物語の終着点としてVS自分。
まさしくタイトル通りの最終決戦となり、
サブタイトル【英雄】に相応しい一幕であり、
ここら辺の展開は本当に満足できる形となりました。


・主人公 - アレックス
名実共に作中最強の勇者となったアレックス。
全ての能力がダークカナエールにより強化され、
まるで非の打ち所がないキャラクターとなった。

貧民街育ち、嘘をつくことが嫌い、
全ての人を救いたいという信念の強さ。
バレンタインから広げられていた彼に関する風呂敷が、
最終戦におけるヒーローブレイドを打つということと、
エンディングという形で畳まれることとなりました。

「悪い奴だけを死なせて良い奴だけ生き返らせる」
ことを彼自身考えなかったわけでもないでしょう。
「死んだことがトラウマになっている人物の記憶を消す」
ことも一切考えなかったわけでもないでしょう。
しかし彼が取った選択肢には、そのどちらも含まれませんでした。
1巡目の自分の姿を見て思うことがあったんでしょうね。

大体それをやってしまったら、
「俺は世界を愛している(ただし綺麗な部分だけ)」となり、
上っ面の正義を抱えているクズ勇者となってしまいます。
「悪い部分も良い部分も全て受け入れる」からこそ、
彼の言葉の意味がより深いものになっていることは言うまでもありません。

彼の言動に関して一番気を遣ったところは、
「物語の副題である『差別』の是非に対して意見を出さない」ことでした。
物語の主軸であるアレックスが「差別はダメだ!」とか言い始めたら、
それはそれは薄っぺらい話となってしまいます。
そもそも魔法具現化差別についてはリアルのメタ視点の話である以上に、
最終戦争の『原因』に過ぎないので深く掘り下げる必要はなかったのです。

ただ、その原因がわかりきっているお陰で、おまけ編で
作中の登場キャラクターみんなが差別問題に取り組んでいる
という話が出ていますが、その詳細については伏せています。
差別している側を一方的に弾圧するようなことはしていない、とだけ。

彼の願いの内容は作中でぼかされていますが、
その後の状態を見たらどういうものなのかは予想がつきます。
模範解答は
「もしもの世界が永遠に続くように」
「記憶を引き継いで最終戦争で死んだ人物を復活させる」
辺りでしょうか。
「この世界を一度放棄して画面の向こう側にいる
外世界の人が望むもしもの世界を作れ」

という今までの話はどことやらの願いでも一応通じます。
おまけ編を考慮しなければ。

◎戦闘BGM紹介

○破滅

9人少女シリーズの集大成とも言うべきラスボス曲。
4楽章あり、そのどれもに「○○の約束」
「スピリットカースのテーマ」のフレーズが入っています。
それ以外に入っている曲については下記参照。

 
第一楽章 特になし
第二楽章 悪夢の中で眠りなさい
勇者アレックスのテーマ
第三楽章 最後の聖戦、生きる者はいずこ 2014
眼前に広がる悪夢
第四楽章 試練(ツクール2000RTP)
勇者アレックスのテーマ


○六魔決戦 〜 最終戦争

原題:Decisive Battle
私の身内(リアル友人)を総動員して作ったラスボス曲。
私が原曲、『翔』がアレンジ、『瀬那』がギターソロです。
○○の約束も入っておらず、スピカのテーマもありません。
あくまでも私闘に過ぎない空気感を出したかったのと、
ホワイトデーのつながりでこの楽曲が採用に至りました。
ホワイトデーで原曲を採用したのはたまたまです。

◎エンディング

「現時点で私にしか出来ないこと」を突き詰めたエンディング。
自作歌+音合わせ+使用キャラクター全員登場。
作中に出せなかったホワイトハウスもここで建物として登場。

エンディング制作には8時間くらい持っていかれました。
エンディング曲「Endless」は宅録です。
ミックスの勉強をしていないときに大急ぎでミックスしたもので、
いわばアレはラフ・ミックスに近い形になっています。
ドラムとギターもフリー音源である。
どうせ要領優先で音質落ちるからいいやっていうのもあった。
歌詞・歌ともに観月。世界観を本当によく理解してくれました。
フィールド1・フィールド4のアレンジがあるので素材化不可。

参考・影響を受けた作品について
・Go to Hell
スパニー編裏話参照。
・PRECIOUS 〜護るべきモノ〜
私プレシャス信者なんだ(今更)
・ジャンプバグ活用法
これがなければ自作戦闘つくりは難航を極めていたでしょう。
・ダルクサンドラ
わてり編裏話参照
・もしも真面目に作ったら
9人の少女シリーズのアレックスとブライアンの原点。

スタッフロールに記載していない分(市販ゲー含む)

・ファイアーエムブレム 暁の女神
物語の構成と展開で大いに影響を受けている。
・テイルズオブエクシリア2
平行世界的なもののインスピレーション。
・逆転裁判
効果音的に。
・ミラルディアン銃士隊
作中のあらゆる名前やシチュエーションの原点。
・王宮騎士ブライアン
ぶらいあんぶらん。
・えまりーVS魔ーミン
えまりーの口調。

◎おまけ編

神兵の反乱と神々のリベンジの2戦闘がプレイ出来る、
最終戦争エンディング後の世界です。
ノリは普段のもしも。
おまけなので正史であるかどうかと言われると違うと思う。
神々のリベンジでは、リーダーとなったキャラクターと
神々の1人と会話イベントがあります。計94個。

物語補完もあるので重要そうな会話をピックアップ。
キャラ名 会話内容
アンデッドナイ サタナエルに1億ゴールド借金をしていた。
ゴメス 親子会話。
ライチ ライチの本編終盤のサポートスキルの説明。
ラナ ニャルラトホテプに復讐がしたい。
サモン ダークサモンのこと。
ふもっふ レジェンドの父親だった。
フィーネ 魔皇女を手放したときのこと。
ショウ プレシャスを踏襲した会話。
ストニア アレックスではなく他の男に惚れた。
ダーエロ 四天王の座標は0番目である。
スパニー ゴメス博士の薬は不発していない。
聖人さん 彼女が聖人さんと呼ばれる理由。
アーディス 奥義は実は魔法攻撃扱い。
リリア 病んでる。
レイシア 餡軍は人ならざる者を護る一団となった。
クレアス 戦った理由はやみっちに惚れたから。
クレイス 封印システムはクレイスの先々代の進言から。
チェルシー 最初に生まれた魔法具現化はダークネスIII。
ザンニンニン 打算によりナイに殺してもらった。
アミィ セフィーナは精神崩壊中。
ヒートバリア こばりときばりは精神崩壊中。
魔皇女 かつてカオスに助けられたことがある。
ネクロ イシュタムは地獄第13層へ自ら行った。
フィリア 玉露軍には戻れなかった。
ブライアンパンマン ダークカナエールに心酔。

◎総評
最終戦争は実に自分が撒いていた偶然に助けられた作品でした。

バレンタイン
・使用したキャラクター全て
・クオン編「世界の真理」の存在
・スパニーの会話
・スピリットカースのテーマを使用していたこと

ホワイトデー
・カナエールの衣装が和装だったこと(スピカとの繋がり)
・ブライアンが必要以上に驚いていないこと
・ストニア編でえまりーを敵として使用したこと

GW
・おっさん顔のアレックスを使用していたこと
・GW最終編のイベント全て(特にこのような人物にならないの下り)
・野良魔法具現化が貧民街に住んでいること(差別関連無意識)
・ブライアンが何か意味ありげな登場の仕方をしていたこと

特にここらへんは、これがなかったら最終戦争のシナリオが
別物になっていたといっても過言ではなかったと思います。
他にも色々と、伏線になっていたこととかが最終戦争で
全て明かされていますがこの全てが回収目的で
練られたものではなく適当に作ったものです。
適当にぶん投げたまま終わるのは避けたかったので、
そう言った意味では本当に綺麗にまとめられたと思います。

作中に頻繁に、そしてエンディングに入る前にも
表示される「あなたはこの世界を愛していますか?」は
9人の少女シリーズのテーマとなっています。
ただ「この世界」とは「9人の少女の世界観」のことではなく、
紅白だけで10年、遡ればもっと前からあった
VIPRPG、ひいてはもしもシリーズ全般を意味します。

要するに最初から全般受けを狙ったわけではなく、
もしもシリーズを知っている人向けに作ったシナリオだ
ということだというのはもはや言うまでもありません。
それでも、まったく知らない人でも問題なく楽しめるよう
最低限の配慮はさせてもらっていますけどね。

結論としては「このシリーズを作って完結させることが出来て
本当によかった」に行き着きます。
全体的な結果も、仕上がったものを見ても概ね満足です。
特に投票の結果は思ったより物語が評価されていて驚きました。
どう見ても勢いだけでなんとかしている話なんですけどね。

もちろん反省点もあります。
○展開が単調だったこと
意図的ではありましたがユーザーフレンドリーではなかったですね。
あれです、水戸黄門を9回見るようなものです。
○戦闘システムの煮詰め不足
作成期間が1ヶ月しかなかった割にはよく出来た方だとは思います。
最後の演出のためにデフォ戦には出来なかったため、
超大味ではありましたがこの形に仕上がりました。
ホワイトデーみたいなバランスを110戦もさせるわけには
いかなかったので妥協したポイントではありますね。
○シナリオの説明不足
プレイヤーのもしもシリーズ知識に
頼っている場所が何箇所かあるためですね。
オリジナルより楽な分説明不足になる側面がありました。

何にせよ長編処女作にしてはなかなかの出来でした。
反省点は受け止め、今後の制作に生かしたいと思います。
ただし、VIPRPGでの活動はこれで一旦終了となります。
理由は多忙と、オリジナル創作が控えているためです。

それと、VIPRPGで作りたいものが思い浮かばないんです。
ゴメスとかアンデッドナイとか弄っててわかったんだけど、
影のあるおっさんとか男キャラをシナリオ上で
活躍させたいっていう欲望が強くなったかなっていう。

とりあえずシナリオの方向性は最終戦争で固まったので、
今後も似た方向性で色々作っていくこととなります。

1年という年月は長いようで短い年月でありました。
色々なことがありました。
この掲示板の書き込みからVIPRPG界隈のことを知り、
まさかちょうど1年でこの作品を作り上げるとは
自分自身思いもしませんでした。

ともかく、実に楽しい1年間でした!
作りたいものが出来たら帰ってくる気がします。
なのでそのときまた会いましょう!

◎余談
 
pixivにも上げた、9人少女シリーズ扉絵。
これはどんな企画書から出来たのでしょう??
というわけで各編企画書を公開!初公開含む。
照らし合わせて見てみると、結構違いますよ。

○ウィンディ編


○わてり編


○ライチ編


○クオン編


○やみっち編


○ストニア編


○スパニー編


○アイスさん編


○ぬくりあ編


○最終編



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